どのくらいの通勤時間が理想かというアンケートをしてみると、30分未満にしたいという人が最も多くなったというデータがあります。やはりラッシュ時の電車やバスに長い時間いるのは大変ですし、ストレスが溜まってしまうものです。30分未満であれば、こうした負担も少なくて済むというわけです。また、移動中座れないと、30分以上立ちっぱなしというのはシンプルに体力的にきついという理由もあります。
通勤時間が30分以内で済めば、忙しい朝の準備もゆとりを持って行えますし、睡眠時間も確保しやすくなります。そして、仕事を終えて家に帰るのも早くなりますので、より自由な時間や家族と一緒に過ごす時間を持てるというのもメリットです。
では、さらに短い通勤時間はどうかというと、10分以内の通勤時間を理想とする人は、それほど多くありません。というのも、このくらいの通勤時間だと徒歩か自転車ということになり、職場からかなり近い距離に家を持たないといけなくなるからです。もちろん、そうできれば良いのですが、都心部に近い家は家賃が非常に高くなりますので、経済的なことを考えると少し遠くなっても家賃が安い方が良いと考えるわけです。その家賃と通勤時間のバランスがちょうど良いのが、都心部から30分未満の距離ということになります。
もちろん、通勤時間が長くても楽に通勤できるところもありますし、通勤時間が短いとあまり住宅の選択肢がないというケースもあります。さまざまな事情を考えて職場や住む家を決めると良いでしょう。